矯正治療にかかる費用はどれくらい?正しい知識を取り入れよう

歯の矯正というと小学生など比較的小さい時期に行うものだという認識がありませんか? しかし、実際は成人のおよそ3割の人が歯列矯正のために歯科医に通っているそうです。歯の矯正にかかる費用を知ることは、健康を考える上でもとても大切なことなのです。

 

矯正治療に掛かる費用と子どもと大人のでの違い

歯列矯正という言葉をネットで検索すると、必ず上位に表示されるキーワードに「費用」があります。これは歯の矯正に掛る治療費が保険適用外、つまり自由診療に該当するからです。現在の日本ではサラリーマンは社会保険、それ以外の方は国民保険によって掛る治療費の2~3割を負担するだけで済みます。しかし、自由診療となると100%負担しなければなりません。数十万は掛かるといわれる矯正費用は大きな出費になってしまうこともあるのです。

歯の矯正についての基礎知識

高額な治療費を支払ってまでも矯正を行う必要性はどこにあるのでしょう。子どもの頃に行う矯正理由でもっとも多いのが外見を考えてのことだそうです。本人よりもご両親が子どもの将来のことを考えてきれいな歯並びにしてあげようと考えるわけですね。対して大人になっての矯正は顎関節症の改善や肩こり、片頭痛の改善といった健康的な問題から行う方が多いようです。

 

矯正治療の流れ

具体的な矯正治療はどのような形で行われるのでしょう。診療施設や個人の状況によって違いますが一般的には下記の流れに沿って行われることが多いようです。

 

①相談

②精密検査

③説明

④処置

⑤メンテナンス

⑥完了

 

治療期間はどれくらい?

歯列矯正にはブラケットを使用するものやマウスピースを使用するものなどさまざまな方法があり、当然選択した治療法によっても治療に掛る期間は違ってきます。一般的にはブラケットによる治療で2年半から3年程度、マウスピースによる治療では1年から2年程度と言われています。ただし、個人差や年齢などによる違いもあり全てがこの範囲で治療が終わるわけではありません。

 

①:治療前に掛かる費用

自由診療のため高額になりやすい矯正治療は、事前の説明が重要になってきます。治療前の注意点を費用の面から見てみましょう。

 

初診・相談料

患者の状態を見てどのくらいの矯正が必要かを打ち合わせします。程度によって具体的な治療方法や装着する器具についても説明があります。診療施設によっては料金が掛からないところもありますが、通常は初診料+5千円前後みておきましょう。

精密検査料

治療を開始する前にレントゲン撮影や歯型の採取などを行います。レントゲン代が意外に高く、診療施設によっては5万円以上掛ることもあります。

診断料

患者の資料がそろったところで具体的な治療方法の説明が始まります。使用する器具の説明と掛る費用、それにおおよその治療期間が提示されますから、しっかりと聞いておきましょう。通常1万円から3万円程度掛かることがあります。

 

②:治療中に掛かる費用

装置を装着してから実際の治療が始まるわけですが、当然、装置によって料金や通院頻度も変わってきます。ここでは、代表的なブラケットを例に見ていきましょう。

装置・基本料

ブラケットには歯の表面に装着するタイプと、目立たないように裏側に装着するタイプがあります。どちらも毎月メンテナンスの必要性がありますが、前者の場合装着費用80万、後者の場合は120万程度が相場となっています。成人になってからの矯正には抜けてしまった部分や差し歯を利用した部分矯正も可能になります。料金もブラケットに比べて安く済むこともありますから相談してみると良いでしょう。

処置料

装着した器具によっては一定期間ごとにメンテナンスが必要になります。ブラケットの場合はどちらもひと月に1回程度の処置が必要になることが普通です。表面の場合5千円前後、裏側の場合で1万円程度が相場になっています。

 

③:治療後に掛かる費用

矯正治療は長い期間が掛かります。また、ブラケットを外した後もメンテナンスが必要な場合がありますから事前によく確認しておきましょう。

 

装置・基本料金

ブラケットは食べかすなどが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。そのためできるだけ早い段階で外すことが望ましいのですが、そうするとせっかく矯正した歯がもとに戻ってしまいます。それを防ぐために装着するのがリテーナーで、取り外しが可能なためしっかりと歯を磨くことができるのです。通常は基本料に組み込まれていますが、診療施設によっては別途請求されることもありますので事前に確認しておきましょう。

大人と子どもの矯正治療の違い

大人と子どもでは歯の成長速度も違いますし、いろいろな面で違いがあります。お子様の矯正を考えている時は、事前相談の時にできるだけ多くの選択肢を確認しておくようにしたいですね。

子どもは取り外せる装置を使用

ちょうど、前歯が永久歯に生え変わった時期であれば、脱着可能な床矯正が使用できることもあります。これは食事や歯磨きの時に外すことができるため、小さなお子様でもそれほどストレスを感じずに矯正できるメリットがあります。

子どもは「一期治療」と「二期治療」がある

子どもの場合、乳歯から永久歯に生え変わる時期に差し掛かることが少なくありません。永久歯がきれいにそろうようにあごの形を調整するのが一期治療、生えてきた永久歯の並びをきれいにするのことを二期治療と呼びます。

大人は取り外せない装置を使用

基本的に大人の場合、取り外しが聞かないブラケットなどを使用します。理由としては大人の歯は元に戻る力が強いため、頻繁に取り外していると強制まで時間が掛るためです。

 

矯正治療について正しい知識を取り入れよう

歯の矯正治療には長い期間と高額な治療費が掛かってしまいます。後悔のないように事前にしっかりと確認しておくことが望ましいですね。ポイントは自分にあった器具を装着してもらうことと治療期間や全体での治療費をよく聞いておくことです。治療前の問診には特に時間を掛けて確認しておきましょう。